上賀茂神社の神馬に会える日と時間は?元競走馬の真相と2026最新動向
京都最古の神社の一つであり、世界文化遺産にも登録されている賀茂別雷神社(上賀茂神社)。広大な芝生が広がる参道を歩くと、一ノ鳥居と二ノ鳥居の間に佇む「神馬舎(しんめしゃ)」が目に飛び込んできます。普段は静まり返るその厩舎に、まばゆい白毛を揺らす生きた神馬「神山号(こうやまごう)」が姿を現す瞬間、境内には参拝客のどよめきと温かな笑顔が広がります。
全国に約8万社ある神社の中でも、生きた神馬を実際に繋養・奉納している社は片手で数えるほどしか存在しません。とりわけ2026年の午年(うまどし)を迎えた現在、厄除けや開運を願って神馬を一目見ようと訪れる参拝者は途絶えません。しかし、「せっかく参拝したのに神馬舎が空っぽだった」「元競走馬と聞いたけれど本当なのか」といった疑問を抱く方も少なくありません。現地取材の知見と公式記録をもとに、出社スケジュールから知られざる引退馬の余生、にんじんの餌やり体験の作法まで、その真相を克明にレポートします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 会える日と時間:神馬「神山号」の出社は原則「日曜・祝日」および特定の祭事日のみ。開扉時間は9:30頃から15:00頃まで。
- 元競走馬の真相:歴代の神山号はJRAや地方競馬を駆け抜けた正真正銘の引退競走馬。京都産業大学馬術部の手厚い管理のもとでセカンドキャリアを歩む。
- 平日の不在理由と2026年動向:平日は学外の厩舎で体調管理と運動を行っているため不在。午年となる2026年は白馬節会や賀茂競馬を中心に特別な熱気に包まれている。
【2026年最新】上賀茂神社の神馬に会える日はいつ?出社時間と不在の決定打
境内の神馬舎を訪れて誰もが直面する最初のハードルが、「いつ行けば神馬に会えるのか」というスケジュール問題です。結論から言えば、神山号が神馬舎に姿を見せるのは原則として「日曜日」「祝日」および「主要な神事の斎行日」に限られています。平日に参拝しても神馬舎の扉は閉ざされており、愛らしい馬の姿を見ることはできません。
参拝客に公開される時間帯は、午前9時30分頃から午後15時00分頃までが基本です。ただし、この時間設定には生き物を扱う現場ならではの厳格な配慮が働いています。夏季の猛暑日や厳冬期の荒天、あるいは馬自身の体調の変化によって、出社時間が10時以降にずれ込んだり、14時過ぎに繰り上げ退社となったりするケースも珍しくありません。
では、なぜ平日は頑なに「不在」を貫いているのでしょうか。その決定打となる理由は、馬のウェルフェア(動物福祉)と運動スペースの確保にあります。神社境内の神馬舎は、参拝者が間近で見学できるよう設計された展示厩舎であり、馬が自由に歩き回ったり放牧されたりする放牧場は併設されていません。もし週7日間にわたって狭い神馬舎に繋ぎ止められれば、競走馬として鍛え上げられた繊細なサラブレッドは過度なストレスを抱え、蹄や筋骨の病気を引き起こしてしまいます。
そのため平日は、提携先である京都産業大学馬術部の厩舎などで過ごし、十分な調教、濃厚飼料の給餌、ウォーキングマシンやパドックでの運動によってトップコンディションを維持しています。日曜日と祝日だけ神社へ専用馬運車で「出勤」してくるというスタイルこそが、神馬の健康と神社の厳格な祭祀を両立させる合理的なシステムなのです。
白馬「神山号」は元競走馬?歴代プロフィールと名前の由来に迫る
ネット上や競馬ファンの間でたびたび話題にのぼる「神山号は元競走馬なのか」という噂ですが、これは紛れもない事実です。代々、上賀茂神社の神馬は「神山号(こうやまごう)」の神名を受け継ぎますが、その素顔はJRA(日本中央競馬会)や地方競馬で激闘を繰り広げた元競走馬(主に芦毛のサラブレッド)で構成されてきました。
神山号の名は、上賀茂神社の北北西に位置し、御祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が降臨したとされる神聖な本殿背後の霊峰「神山(こうやま)」に由来します。神の乗り物として仕える馬には、古来より清浄を象徴する白馬が求められてきました。しかし、生物学的に純白の毛色を持つ「白毛」は極めて稀少であるため、競馬界で加齢とともに白さを増す「芦毛(あしげ)」の引退競走馬が選定されてきた歴史的経緯があります。
歴代の神山号を振り返ると、競馬史に名を残す血統がずらりと並びます。たとえば、かつて務めた神山号(7代目)は、菊花賞馬メジロデュレンの産駒であるメジロラフィキ。その後を継いだ8代目神山号は、日本ダービー馬アドマイヤベガの血を引くゴーイングベルでした。彼らは競走馬を引退した後、京都産業大学馬術部へと譲渡され、学生たちの丁寧な愛情とリトレーニングを経て、荒々しいレースモードから穏やかな神馬の気性へと見事な転身を遂げました。
引退競走馬のセカンドキャリア問題が社会的に議論されるなか、京都産業大学と上賀茂神社が築き上げたこのパートナーシップは、競走生活を終えた馬が地域社会や伝統文化の中で生き生きと居場所を見出す、国内屈指の先進的な共生モデルとして高く評価されています。
神馬舎での見学&にんじん餌やり体験の手引き|現地でしか味わえないリアル
神山号の出社日に立ち会えたなら、絶対に見逃せないのが「にんじんの餌やり体験」です。神馬舎の正面には、参拝者が神馬と直接ふれあえる受付が設けられており、初穂料(1皿100円〜200円程度)を納めることで、短冊状にカットされた新鮮なにんじんを購入することができます。
参拝者が皿を差し出すと、神山号は大きな黒い瞳を瞬かせながら、鼻息荒く首を伸ばしてきます。元競走馬とは思えないほど温厚で、指先を噛まないよう唇を器用に使ってにんじんを絡め取る姿は、老若男女を問わず見る者を虜にします。現地では「本当に手が柔らかい感触に包まれる」「目が驚くほど澄んでいて引き込まれそうになる」といった感嘆の声が絶えません。
ただし、安全かつ神聖な場を乱さないために、現地では以下の作法を厳格に守る必要があります。
- 平手の上に皿を載せる:にんじんを直接指でつまんで差し出すと、馬が誤って指ごとくわえてしまう危険があります。皿を両手または平手で安定させて差し出すのが鉄則です。
- フラッシュ撮影・ドローン飛行の絶対禁止:馬は非常に臆病な生き物です。不意の閃光や機械音に驚いて暴れると重大な事故に繋がります。境内上空でのドローン飛行は航空法および神社規約により事前許可制となっており、神馬舎周辺での無許可飛行・撮影は厳格に禁止されています。
- 背後に回らない・大声を出さない:神馬舎の柵越しであっても、急激な大声や奇声、背後からの接近は馬にプレッシャーを与えます。静かに敬意を持って接することが求められます。

データで比較する京都・全国の「生きた神馬」と上賀茂神社の独自価値
神馬の奉納文化は古代日本から続いていますが、維持管理の難しさから、現代では木彫や銅像の神馬像に置き換わっている神社が圧倒的多数を占めます。上賀茂神社の神馬がどれほど特別な存在であるか、全国の主要神社や引退馬の環境と比較した客観的データを以下に整理しました。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 生きた神馬の現存社数 | 全国で約10〜15社程度(伊勢神宮、多度大社、住吉大社、吉香神社など) | 全国約80,000社中0.02%以下 | 生きた馬に会えること自体が極めて希少。文化財レベルの生きた伝統である。 |
| 一般参拝者のふれあい度 | にんじん餌やり体験あり(初穂料100〜200円) | 多くの神社では遠目からの見学のみ(給餌不可が通例) | 直接おやつを手渡しできる神社は極小。参拝者の満足度と滞在時間が飛躍的に高い。 |
| 馬匹の管理・飼養体制 | 大学馬術部(京都産業大学)と提携した外部分散型管理 | 社内常駐飼養または民営乗馬クラブ委託 | 運動場と専属の若き担い手を確保し、馬の精神的・肉体的ストレスを最小化する理想形。 |
| 歴史的祭事との関連性 | 寛治7年(1093年)起源の「賀茂競馬」や1月「白馬節会」など年中行事と直結 | 例大祭での牽馬神事などが中心 | 乗馬発祥の地とされる歴史背景があり、神馬の存在が単なるマスコットではなく教義の根幹。 |
邪気を祓う「白馬節会」と午年2026年のご利益|ネットの反応と現場の熱気
上賀茂神社と馬の縁は、平安時代をはるかに遡る神代の神話に根ざしています。古来、馬は神霊が天から地上へと降臨する際の乗り物と考えられ、晴天を祈るときには白馬や赤馬が、雨乞いを祈るときには黒馬が奉納されてきました。これが現在の「絵馬」の発祥でもあります。
特に注目を集めるのが、毎年1月7日に行われる宮中儀礼に由来する特殊神事「白馬節会(あおうませちえ)」です。古来、年の初めに白馬(古語で青馬とも記す)を見ると一年の邪気が祓われ、無病息災を得られるという言い伝えがあります。神前に神馬を引き出し、神職がお祓いを行うこの神事には、全国から多くの参拝者が詰めかけます。
とりわけ干支が一周する「2026年午年」においては、そのご利益にあずかろうとする参拝熱が例年を遥かに凌駕しています。新春の初詣から1月の白馬節会、そして新緑薫る5月5日の「賀茂競馬(かもくらべうま)」に至るまで、神馬を目当てにした来訪者は増加の一途を辿っています。
SNSや口コミサイトにおけるネットの反応を見ても、神山号に対する熱狂ぶりがうかがえます。
「日曜の朝一番に訪れたら、ちょうど神山号が出社してきた。朝日に透ける白い毛並みが神々しすぎて鳥肌が立った」(30代女性・参拝客)
「元競走馬だったと後から知って胸が熱くなった。怪我なく現役を終えて、こんな格式高い神社で大切にされている姿を見られるのは競馬ファンとして救われる」(40代男性・競馬ファン)
「平日に行って神馬舎が空っぽで落ち込んだけど、馬の健康のために大学で暮らしていると聞いて納得。今度は絶対に日曜日にリベンジする!」(20代女性・観光客)
ネット上の声に共通しているのは、単に「可愛い動物を見る」という消費的な視点を超えて、過酷な競走生活を生き抜いた馬へのリスペクトと、神道が重んじる生命への祈りに対する深い共感です。
引退馬支援と動物福祉のリアル|一般参拝者が知るべきマナーと判断基準
神馬舎の前で愛嬌を振りまく神山号の姿は平和そのものに見えますが、その背景には日本の競馬界が直面し続けている「引退競走馬の余生問題」という重い現実が存在します。日本国内では毎年約7,000頭を超えるサラブレッドが誕生しますが、競走馬を引退した後に天寿を全うできる馬は決して多くありません。
神山号のように、大学馬術部という教育機関でセカンドキャリアを築き、さらに歴史ある神社の神馬として地域社会に愛される道は、極めて限られた幸運なケースと言えます。だからこそ、私たち参拝者一人ひとりにも、消費者のエゴを捨てた「動物福祉への敬意」が求められます。
【プロの結論】神馬舎見学をおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
現場を取材し続けるジャーナリストの視点から、上賀茂神社の神馬舎見学において満足を得られる人と、訪問スタイルを再考すべき人の基準を明確に提示します。
- 強くおすすめできる人:
- 日曜日・祝日の午前中から午後の早い時間に合わせて旅程を組める人:出社日と時間を厳守して訪れることで、神馬の雄姿とにんじん餌やり体験を確実に満喫できます。
- 引退競走馬のセカンドキャリアや馬文化の歴史的背景に敬意を払える人:競馬の血統背景や賀茂別雷神社の神事(賀茂競馬など)の文脈を知ることで、他では味わえない知的・精神的感動を得られます。
- マナーを守り、静かに生命の温もりを感じたい人:フラッシュを控え、馬の機嫌や体調を最優先に思いやれる参拝者は、神馬との素晴らしいふれあいを体験できます。
- 訪問を慎重に検討すべき・心構えが必要な人:
- 平日の限られた時間しかスケジュールが取れない人:「神社に行けばいつでも必ず馬がいる」と思い込んでいると、固く閉ざされた神馬舎を見て深い失望感を抱くことになります。平日は御朱印拝受や国宝本殿の参拝を目的に切り替える必要があります。
- ペット感覚で大声を上げたり、過度な接触を求める人:小さなお子様連れで騒いでしまう場合や、馬が嫌がる仕草を無視して無理に触ろうとする方は、馬を興奮させ事故に繋がる恐れがあるためおすすめできません。
- 雨天や猛暑日にスケジュール通りの対応を求める人:天候急変による早退や休出にクレームを入れるような姿勢は、命を預かる神事の現場には適しません。
【上賀茂神社の神馬】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:雨天や悪天候の日でも神馬舎に神馬はいますか?
A1:雨脚が強い日や台風、猛暑日などの極端な気候条件では、神馬の健康と安全を最優先するため、日曜日や祝日であっても出社が中止されたり、途中で早期帰厩(早退)となったりすることがあります。天候が不安定な日は、神社の公式案内板や現地の社務所で状況を確認するのが賢明です。
Q2:平日に神馬を境内以外の場所で見学することは可能ですか?
A2:平日は京都産業大学の馬術部厩舎等で管理されていますが、同大学の施設は学術・教育施設であり、原則として一般の観光客向けの見学公開は行っていません。馬の落ち着いた生活環境と学生の練習環境を守るためにも、学外の厩舎へ直接押しかけるような行為は厳に慎むべきです。神馬としての神山号に会う機会は、日曜・祝日の上賀茂神社境内でのみ楽しんでください。
Q3:にんじんの餌やりは小さな子どもでも安全に体験できますか?初穂料はいくらですか?
A3:小さなお子様でも体験可能ですが、保護者の付き添いが必須です。馬がにんじんを食べるときに勢いよく顔を近づけるため、驚いて手を引いてしまわないよう、大人が皿を一緒に支えてあげてください。初穂料は1皿100円〜200円程度で用意されており、神馬舎前の台に小銭を納めて受け取るセルフ形式が一般的です。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
賀茂の杜に佇む上賀茂神社の神馬「神山号」。その白く輝く姿は、平安の昔から続く伝統神事の尊さと、現代の競馬界から受け継がれた尊い生命のバトンが見事に結実した奇跡の光景と言えます。
会える日は原則として「日曜・祝日の9:30〜15:00頃」。平日に不在である理由は、馬の健康と生命を真摯に守るためのプロフェッショナルな管理体制に他なりません。2026年の午年という節目において、その神々しい姿と温かな瞳に触れる体験は、日常の喧騒で疲れた心に確かな活力と清々しい厄除けのご利益をもたらしてくれるはずです。確実な旅程設計と正しいマナーを携えて、歴史と命が息づく上賀茂神社へ足を運んでみてください。 (出典: 上 賀茂 神社 神馬(Yahoo!ニュース))